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マグネットスペースを作ろう

もうずいぶん前からのナレッジワーカーの生産性向上の為には、

オフィスにおけるインフォーマル・コミュニケーションが大切な要素であるとさけばれています。 

インフォーマル・コミュニケーションとは、

「事前に予定されていない face to face の会話」を指します。

 

  

 

部署をこえて意見・情報の交換をおこなったり、カジュアルな会話から

新しい発想を得ること、純粋にともに働くメンバーと交流を深め、信頼感家を築くこと。

ささいな日常会話でも仕事の生産性向上に大きく貢献すると考えられています。 

 

オフィス設計ではこれらの発生を意図的に誘発させる狙いで「マグネットスペース」というものを設けることがあります。

今回はマグネットスペース構築時の検討ポイントをお伝えします。

 

*書籍や資料、複合機、ミーティングスペースなどを中心に構成したマグネットスペース。

*カフェ、卓球、ビリヤードなどリフレッシュやエンターテインメントを中心としたマグネットスペース。

 

 ■マグネットスペースの設計ポイント

1.行きたくなる魅力 

  人をそこに誘導するには、やはり場所としての魅力が不可欠です。 

  複合機、自販機、ゴミ箱など一日のサイクルの中で欠かせないものを中に  

  設計することで、誰もが訪れる目的を持たせること。  

  さらにインテリアの趣向を変え、オフィスと違った居心地の良い雰囲気と

  することで、利用者にとってより魅力的な空間とさせることも効果的でしょう。 

  ただし、利用頻度は距離に反比例します。どんなに魅力的でもアクセスが悪ければ利用されません。  

  ターゲットと考える部署とマグネットスペースの距離感も重要な設計ポイントです。      

2.滞在させる力 

  せっかくオフィスの中央に自販機をおいても、人の滞在時間は30秒程度です。  

  ちょと手荷物と飲み物のおけるカウンターを設置し話し易くしたり、

  軽食スペースや雑誌・新聞など人の興味を引くもの併せてレイアウトすることで 

  滞在時間が長くなり、コミュニケーションに発展する可能性が大きく高まります。  

  同じ狙いで、自販機ではなくあえて時間や手間のかかるコーヒーメーカーを導入することも  

  少なくありません。

3.飽きさせないマネジメント 

  上記2つを満たしてもまだ十分とは言えません。  

  やはり毎日利用すれば、次第に飽き、忘れられてしまいます。  

  定期的なイベントの実施や、モニターを使って最新情報を共有するなど  

  利用者を飽きさせない工夫をすることで、新鮮さを保つことが大切です。

 

メール、ライン、チャットなどのオンラインにおけるコミュニケーションが

当たり前となった今だからこそ、オフラインでの会話を大切にする。

オフィスのレイアウトには、それを大きく手助けする力があると思います。