COLUMN

PROJECT

表装技術についてのご紹介

今回は職人さんの技術を少しだけ紹介します。
壁紙のプリント技術も向上しており、以前よりいろいろな柄がリアルになっております。
今回施工したレンガ調のクロスも離れてみたり、写真などでみると実際のタイルと遜色ないほどです。

 

どのクロスでも同じですがまずは壁を均すためのパテ処理を施します。
この作業が技術の中では一番重要な部分で壁をしっかりと均さないと
仕上がりとして表面に凹凸がでたり、ヒビ割れの原因にもなることがあります。

 

 

こちらがクロスをカットする機械です。
天井の高さに合わせて同じ長さでクロスをカットします。
建築の仕上げ工事になってくると必ず現場においてあります。

 

 

メーカーから取り寄せるクロスについては幅が約90cmと決まっております。
90cm幅のロールをカットしながら壁に貼っていきますが柄のあるクロスだと
その柄を合わせて貼る必要があります。
メーカーからの出庫した段階でリピートがわかるように表記がしてます。
リピートは30.3cmの間隔で同じ柄が合うようにプリントしてあるので
リピートの間隔を計算してクロスの長さを調整してカットしていきます。

 

 

写真の真ん中にクロスのジョイントがあるのですが
リピートの表記を合わせてクロスを貼るとピッタリと柄が合います。
こちらも職人さんの技術が必要なのですがほとんどジョイント部がわかりません。

 

 

すべて貼り終わった状態です。
今回は撮影用ということでクロマキーカーテンも用意していましたが
職人さんがいる間にカーテンをしてしまったことからせっかく貼った場所が
見えないではと指摘がありました。
どちらとも利用するので貼ってもらった部分も撮影に使いますよと
説明しましたが職人さんのプライドを垣間見た感じでした。

 

 

職人さんの技術をもう一つ。
クロスを貼った壁に2箇所コンセントがあったのですがクライアントの要望で
白いプレートを目立たなくしたいとのことで職人さんに相談しました。
こちらについてはあまり対応したことがなかったのですが2箇所のコンセントの廻りの
クロスの柄をそれぞれで探して貼ってもらいました。
ちょっと感動してしまいました。