前回に続き、オフィスの感染症予防対策についてお伝えしますが、
今回は抗菌についてお話します。
まず抗菌とは、「菌の増殖を抑制する」こと、つまり菌が住みにくい環境をあらかじめつくることを意味します。
殺菌や除菌のように、直接菌を殺したり取り除いたりする効果ではなく、
菌の増殖を抑制あるいは阻害することをいいます。
この「抗菌」をオフィス空間に取り入れる方法をいくつかご紹介します!
1.抗菌コーティング加工
携帯電話などで抗菌コーティングの加工などみなさん聞いたことがあるかと思いますが、
実はオフィスも抗菌コーティング出来るんです。
水に光触媒を溶かし霧状にしたものをドアノブや壁など、接触感染の危険性があるところに
吹き付けることで、抗菌効果をもたらすことが可能です。
施工業者にもよりますが、効果も1年程持続しますのでコストメリットも大きいかと思います。
さらに銀イオン成分も含んでいて消臭効果もある商品なども見受けられます。
2.抗菌の素材
テーブルの天板によく使用されている「メラミン化粧板」という素材にも
抗菌効果をうたう商品があります。それがAICAの「アイカウィルテクト」です。
デスクの天板や、棚、引き出しなど、頻繁に手が触れたり、飛沫が付きやすい場所を
抗菌の素材で作ることで安心して働くことが出来ますね。
その他に床材や壁紙にも抗菌効果を持つ商品が多数出ています。
また、こういった建材は抗菌だけでなく、「消臭」「防汚」などのさまざまな
機能面での特性を持っていますので、デザインだけではなく場所にあった
特性を選んで提案することも我々設計者の業務の一環です。
今回のコロナ禍を気にこういった機能、特性に各メーカーが力を入れていますので
建材を選ぶ際にはぜひ確認してみて下さい。
新たな発見があるかもしれません。