最近までのコロナ禍において「換気」に対する関心が高まっています。
「換気」は空間内と外の空気を入れ替える役割を果たし、
汚れた空気を外に出すとともに新鮮な空気を取り入れることで空間の環境を健全に保つものです。
換気設備として勘違いされやすいものとして、エアコンがあります。
エアコンの基本構造として既存の空気をエアコン内に取り込み、熱交換器によって温度を変えて放出するもので
空気を入れ替えているわけではございません。
※中には換気性能付きのエアコンもございます。
換気機能が損なわれることで、人の身体に悪影響が発生します。
いくつか例を挙げると、下記のようなことが想定されます。
①空間に対して換気の容量が少ないと息苦しさなどを感じ、生活が困難な状態になる。
これは人から排出される二酸化炭素濃度の増加によるものと考えられます。
※オフィスなどでも空間に対する収容人数が規定を大幅に超えていくと息苦しさを感じることがあるので注意が必要です。
②空気中の汚染物質が排出されず、その空気を吸い込むことで感染症などの被害を被る。
こちらは今のコロナ禍にとってもかなり重要視されていますね。
先日、弊社にも書斎で長時間作業をしていると息苦しく感じるというご依頼があり
換気扇を導入したことで解決した事例がございました。
空気は十分にある(+)から不十分な(ー)へと自然に流れていきますが
空気の通り道が小さかったりすると、(ー)側に十分に流れないことにより空気が薄いままとなってしまう場合もあります。
また、空間の構造・間取りなどによっても左右する場合があるため、
しっかりと図面や専門業者様にて検証を進める必要があります。
住宅・オフィス・店舗など空間の構築においてレイアウトやデザインなどにどうしても目がいきがちですが
それと同時並行で各種設備にも注力して検討を進めて行くことが大事であると再確認しました。